よこはま紅葉散歩②
日本大通りは、横浜公園と港を結ぶ目抜通り。完成は明治3年頃、歩道と植樹帯を広く取った日本初の西洋式街路です。
横浜公園では、色とりどりの紅葉が和の空間に華を添えていましたが、こちらは黄金一色のイチョウ並木。道幅36m、ヨーロッパを思わせる洗練された街路の両脇に整然と並ぶ、シンメトリカルな美しさです。
この日本大通り沿いは、歴史的建造物の宝庫。戦前から続く由緒ある建物が並びます。
まずはその代表格として、旧横浜商工奨励館。関東大震災によって廃墟と化した横浜の復興事業として、昭和4年に建てられました。
横浜三塔のひとつ、愛称「キング」で知られる神奈川県庁本庁舎。
そしてこちらはKN日本大通りビル。三井物産横浜支店の事務所棟として1911年に竣工。日本初の全鉄筋コンクリートの建築です。
今回は中まで入らなかったのですが、ここには手動式扉のエレベーターがあるそうで、次回は要チェックです。
イチョウの色づくこの季節が、日本大通りの最も美しい時なのではないでしょうか。クリスマスイルミネーションが点り始めた黄昏時、「gooz」の店内焙煎のコーヒーを飲みながらオープンカフェで過ごす時間は、格別でした。